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2012年06月 アーカイブ

2012年06月21日

パ・リーグファンはいるがセ・リーグファンはいない?

今季の交流戦も全日程終了。優勝は巨人(セ・リーグ初)でしたが、両リーグの勝敗はパが1勝差でセを振り切り、8年間で7度目の勝ち越し。今夜の試合でスワローズが勝っていればセが勝ち越しだったのに……というわけで、セ・リーグファンの皆様には我がチームのふがいなさを深くお詫びいたします。

と書いたところで、はて「セ・リーグファン」っているのかいな?と素朴な疑問が湧いてくるのですね。

あくまで自分の見聞の範囲内であることを断っておきますが、パ・リーグ球団のファンは、交流戦やオールスターのようなリーグ対抗のシチュエーションになると、結束して「パ・リーグファン」になる人が多い。日本シリーズを見る場合でも、パのチームを応援する傾向が強いように思います。一方、セ・リーグ球団のファン(自分を含む)にそういう気風はきわめて希薄である。まあ、一言で言えば「文化の違い」がそこにあるわけですね。「白いボールのファンタジー」はみんなが愛唱するけれど「六つの星」(セの連盟歌)を声高らかに歌うヤツはただの変人であります。

1950年の2リーグ分立までプロ野球史を遡れば、両リーグがなぜ違う「文化」を背負うことになったかはたやすく了解できるのでここでは詳述しません。その文化的伝統が、2004年の球界再編騒動をきっかけにより現代的に強化された形で蘇り、今に続く「交流戦とはパ・リーグの興隆戦なり」という状況を生み出していることも、熱心なプロ野球ファンの方々には周知の事実でしょう。

という状況を踏まえて、なぜ「セ・リーグファン」という存在が少ない(ように思われる)のか、自分に即して考えてみます。

スワローズのファンをやっている以上、普段、観戦する試合の大半はセ・リーグの公式戦ということになる。そこではエキサイティングな野球が展開されていてほしい。魅力的な選手がたくさん登場する環境であってほしい。となれば、セ・リーグの活性化を願うのは当然であるはずで、だとしたら、交流戦を見る際にも「セ・リーグ目線」であってしかるべき……であることは、頭では分かっているのです。分かっているのですが、どうも「セ・リーグファン」になりきれない。その理由はしごく単純で、どんなシチュエーションであろうと「巨人を応援するという発想がない」という一言に尽きます。基本にそれがあるものだから、別に阪神や中日だって応援する義理はないよな、となってしまうわけです。まあ、こういうのは「アンチ巨人」というフレームにとらわれた昭和野球オヤジの古き悪しきセンスなので早く消滅すべきものですが(ワタシはたぶん死ぬまで無理なので、後進の方々に期待します)、でも、巨人以外のセ5球団のファンには、そういう人が少なくないのではないですか。

ここで暴論を述べます。私はひそかに「スワローズがパ・リーグへ移ってもいいんじゃないか」と思っているところがあります。現在のNPBで、フランチャイズ地域が重複するのは巨人とヤクルト(東京都)で、その2つが同じリーグというのはあまり合理的とは思えません。ヤンキースとメッツ、ホワイトソックスとカブス、エンゼルスとドジャース、どれもリーグは違うわけです。セ・リーグはそもそも巨人が作ったリーグなのだから、ここはスワローズがいさぎよく身を引いて(笑)パへ移りますよ。なんか、そのほうが試合見てても楽しそうだし。札幌や福岡や仙台へ応援遠征するチャンスも増えるだろうし(今より勝てなくなるだろ、という外野の声はあえて封印)……なんてことを、特に交流戦導入以降、考えることがたまにあるわけです。そうすれば、自分はスワローズファンであると同時に「パ・リーグファン」に素直になれるだろうし、それはすなわち、昭和の時代からずっと自分を束縛してきた「アンチ巨人」というフレームから自由になれるということじゃないか。

まあ、そんな暴論は実現しないでしょうね。今の状況を見る限り、「じゃあ、代わりにウチがセに行きます」と手をあげるパの球団があるとは思えないから。仮にそんな球団があったとしても、ファンの大ブーイングを食らうんじゃないですかね。

(オースギ)

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