« 2008年02月 | メイン | 2008年04月 »

2008年03月 アーカイブ

2008年03月12日

松井秀喜について、思うこと

誰もこういうことを言わないので、あえて書かせてもらう。

松井秀喜は、日本に帰ってきたほうがよくないか?

誤解してもらいたくないのだけれど、
「メジャーでダメなのだから帰ってきたほうがいい」という意味ではない。
(それはむしろ、井川ですね)

どうヒイキ目に見ても、
ヤンキースのチーム構成を考えると、
今季は「出たり出なかったり」だろうと思う。
となれば、答えは見えている。
きっと、意地悪なNYのメディア(と、それに躍らされるファン)に
「給料泥棒」呼ばわりされるに決まっているのだ。

だったら、メジャーの他球団に移籍すればいいじゃないか、と思う。
しかし、今のところその気配はない。
考えられる理由は、次の2つだ。
①金満ヤンキースの選手であるがゆえの高年俸がネックになっている。
②松井サイドが、ヤンキース以外のチームへ行くことを拒んでいる。
(たしか、契約にトレード拒否条項があったはず)

どちらの理由も、馬鹿馬鹿しい、と思う。
松井は「カネ」のために野球をやっているのだろうか?
あるいは、ヤンキースという「ブランド」のために生きているのだろうか?

松井は、「求められている場所」へ行くべきだと思う。
松井が松井らしい姿で野球をできる場所。そういうところへ行くべきなのだ。

では、松井が「求められている場所」とはどこなのだろう?
残念ながら、それはメジャーではないような気がする。
たぶんどこの球団へ行っても、松井に対する認識は
「それなりの中距離打者」という域を出ないだろうと思う。
おそらく、生真面目な松井は、そういう認識に誠実に応えようとするだろう。
その結果、我々が思っている「松井らしさ」はどんどん失われていく。

だったら、日本に帰ってくればいいじゃん、と思うのだ。
我々日本の野球ファンは、松井を「それなりの中距離打者」などと思ってはいない。
「チームの浮沈を託す主砲」として、丁重に遇すること間違いない。
要するに、そういう役割で野球をする松井を観たいのだ。

FAでアメリカへ行ったのだから、別に巨人に戻る義理もないだろう。
もともと行きたかった阪神に行くのも一興だし、パ・リーグへ行ったっていい。
年俸は、よくても今の半分くらいになると思うけれど、
代理人も通訳も専属広報も不要になって、自分のためだけに野球をすればいいのだから、
それでいいんじゃないだろうか?

念を押しておくと、
メジャーで通用しないから日本へ帰れ、という意味でこんなことを書いているわけじゃない。
メジャーでは「松井らしさ」が表現できないから戻ってこいよ、と言っているのだ。
日本で「松井らしさ」を取り戻し、
次回のWBCでは堂々たる「JAPANの4番」として出場する。
そして、メジャーの投手たちに痛烈な一撃を浴びせるのだ。
ヤツらは「マツイってこんなヤツだったっけ?」と仰天する──。
そんな痛快なドラマを夢想しているのはワタシだけでしょうか?

(オースギ)

2008年03月18日

エコと野球

野球の力で温暖化ストップ

いったい、何の冗談かと思いましたね。
試合時間短縮が実現するのは喜ばしいことだけど、
それは野球観戦者にとって喜ばしい話なのであって、
無理矢理「エコ」に結びつけて世間に媚びる、その根性が浅ましい。

本気でCO2排出量を削減したいのなら、
「デーゲームでも照明が必要」「エアコンフル稼働」
ドーム球場を廃棄しろよ!

ちなみに今季は、東京ドーム開場20周年。

ドーム球場が日本のプロ野球をどのように変えたのか、
そろそろ歴史的考察を加えてみる時期かもしれませんね。
ちなみに、日本プロ野球史上初の「ドーム球場本塁打」を打ったのは、
長嶋一茂とポジション争いをさせられたことでおなじみの、
ダグ・デシンセイであります。

(オースギ)

2008年03月19日

大晦日

もう~いくつ寝ると開幕日♪迫って参りましたっ!いよいよあと1日!

できればセ・リーグも同調して欲しかったところだが、パ・リーグの色を出す意味でも先行開幕は野球バカにとっては嬉しい限り。

昔、西武に入団した清原はバットを抱えて前夜を過ごしたのは有名な話。同じ西武で今年売り出し中の松坂健太は今宵どんな夜を過ごすのでしょうか?

反対に開幕一軍を逃した日本ハム・中田翔は涙で枕を濡らすのでしょうか…なわけないか。早くススキノで遊べるよう這い上がって来いよっ!

11月までの8ヵ月間、一喜一憂させて頂きます。
さあプレイボールまで、あと何時間だ?


(竹)

2008年03月27日

ワタシも一句、献上します!

昨夜、今季待望となる初勝利を挙げた東北楽天の野村監督が詠んだ一句、

“初春や、初物づくしの、初勝利”

に感化され、野球浴メンバーを代表してワタシも一句詠ませていただきます。


ウオッフォンっ!

んーっ!


桜咲き お次の番だよ! セ開幕


お粗末。


【NPB公式ポスター。野球バカに見えるのはワタシだけ?】


そして愛する中日へのオマージュを込め、もう一句。


春ウララ うららうららの 狙い打ち

お粗末。。


(竹)

2008年03月31日

ざまぁみろ。

一介のスワローズファンより。

(オースギ)

古典・野球落語『初芝浜』

こんにちはスージー鈴木です。最近は「野球音楽」に飽き足らず「野球落語」を作っています。まだコーナーにするほどではありませんので、この場を借りて発表させていただきます。まずは古典の名作『芝浜』(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%9D%E6%B5%9C)の改作、題して『初芝浜』をお楽しみください。

『初芝浜』

千葉ロッテの初芝清兵衛は酒におぼれ、守備に身が入らぬ日々が続く。マリンの風の影響もあり、エラーばかり。ある朝早く、女房に叩き起こされ、守備の練習でもしろと言われ、嫌々ながら千葉マリンに向かう。

しかし時間が早過ぎたため球場がまだ開いていない。 誰も居ない幕張の浜で顔を洗って煙管を吹かしていると、そこで偶然に金色のグラブを見つける。このグラブがべらぼうに使いやすく、その日ファインプレーを連発。ライト席からの「清兵衛!清兵衛!」の大コール。盛り上がった清兵衛は、仲間である堀幸一や小宮山悟を呼んで浮かれ気分で大酒を呑む。

翌日、二日酔いで起きた清兵衛に女房、なんでこんなに泥酔しているのか、とおかんむり。 清兵衛は拾った使いやすい魔法のグラブの件を躍起になって訴えるが、女房は、そんなものは知らない、と言う。 焦った清兵衛は家中を引っ繰り返してグラブを探すが、何処にも無い。

清兵衛は愕然として、ついにグラブの件を夢と諦める。以来、清兵衛は酒を断ち、心を入れ替えて真剣に守備に精を出す。

普通のグラブで懸命に守り、守備も安定し、結果、そのシーズン、清兵衛はなんと「ゴールデングラブ賞」を獲得。その上、守備の名人と言われた広岡達朗に「君こそ"平成の広岡"だ!」とこの上ない賛辞を言われる。そしてその年の大晦日の夜、清兵衛は妻に対してその献身をねぎらい、頭を下げる。

ここで、女房は清兵衛に例のグラブを見せ、告白をはじめる。

あの日、夫から拾ったグラブを見せられた妻は困惑した。拾ったものを勝手に使えば当時でも窃盗罪にあたる。長屋の大家と相談した結果、大家はグラブを拾得物として役所に届け、妻は夫の大酔に乗じて「金色のグラブなぞ最初から拾ってない」と言い切る事にした。時が経っても遂に落とし主が現れなかったため、役所から拾い主の清兵衛にグラブが下げ渡されたのであった。

この真相を知った清兵衛はしかし、妻の背信を責めることはなく、道を踏外しそうになった自分を助け、真人間へと立直らせてくれた妻の機転に強く感謝する。

妻は懸命に頑張ってきた夫の労をねぎらい、久し振りに酒でも、と勧める。はじめは拒んだ清兵衛だったが、やがておずおずと杯を手にする。「うん、そうだな、じゃあ、呑むとするか」

しかし清兵衛、思いとどまり杯を置く。「よそう。ゴールデングラブ賞が夢になるといけねぇし、そもそも酒を飲むと広岡さんに怒られる」(完)

---------------
※次回は『三枚起請』(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%9E%9A%E8%B5%B7%E8%AB%8B)の改作『四枚新庄』を発表します。お楽しみに。

(ス)

About 2008年03月

2008年03月にブログ「ホットブリーチャー」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2008年02月です。

次のアーカイブは2008年04月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。