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2007年10月 アーカイブ

2007年10月02日

いざ、クライマックス!

クライマックス・シリーズ出場チームも決まったところで、
簡単な展望をしてみたいと思います。

さて、短期決戦のポイントとは何か。
日本シリーズを約30年、メジャーのポストシーズンを約15年見続けてきた
ワタシの結論は、少数精鋭の投手力

先発とリリーフ、それぞれに質の高い投手が3人ずついればよし。
こいつらをとにかくフル回転させる──それに尽きると思うのであります。

そこで、セ・パ各3チームの「少数精鋭の投手力」を比較してみます。
指標として用いたのは「WHIP」。
これは「(被安打+与四死球)÷投球回」で、
要するに、1イニングあたり何人の走者を出したかを示す数値であります。
(失策や野選など、投手の責任ではない走者は除く)
当然ながら、走者を出さなければ失点の可能性も減るわけで、
投手の信頼感を図るには最も適当な指標だと考える所存であります。

それでは、各チームのWHIPを比較してみましょう。
なお、投手の人選はワタシの独断です。記録は10月1日現在。

【セ・先発】
巨人1.22(高橋尚1.18、木佐貫1.20、内海1.28)
中日1.33(川上1.23、朝倉1.32、中田1.44)
阪神1.40(安藤1.21、上園1.22、下柳1.55)
【セ・救援】
阪神1.00(藤川0.84、ウィリアムス0.89、久保田1.20)
中日1.11(岩瀬1.01、岡本1.17、石井1.27)
巨人1.17(上原0.84、豊田1.17、西村1.49)

【パ・先発】
日本ハム0.95(ダルビッシュ0.89、武田勝0.91、グリン1.08)
ロッテ1.06(成瀬0.93、渡辺俊1.08、小林宏1.18)
ソフトバンク1.16(杉内1.10、和田1.18、斉藤和1.27)
【パ・救援】
ロッテ1.07(川崎0.90、荻野1.08、藪田1.21)
日本ハム1.11(金森1.00、MICHAEL 1.00、武田久1.21)
ソフトバンク1.16(馬原1.01、水田1.23、柳瀬1.28)

こうして見ると、やっぱり日本一の本命は日本ハムかな。
そして、対抗馬はロッテ。ただし、格優先で小林雅(WHIPは1.45)を投入すると
一気に数値が下降するので、そこが実は最大のポイントか……。

(大)

2007年10月09日

引退試合

昨日(10月7日)、神宮に古田敦也の引退試合を見に行ってきました。

ワタシは「引退試合」というやつが好きです。
というか、はっきり言って弱いです。
決して泣いたりはしませんが、腹の底からグッとこみ上げるモノがあるのですね。

一応、30年来のスワローズファンなので、
燕関係の「引退試合」には数多く立ち会っております。

91年、尾花高夫の引退試合。相手は広島で、
確か、江藤が「敬意を表して」3球フルスイングの空振り三振をしてくれました。
ちなみにこの試合の第一打席で、若き古田がレフト前ヒットを打って、
落合博満との首位打者争いを制したのです。

荒木大輔は最後の1年を横浜で過ごしたのですが、
引退試合は“古巣”ヤクルト戦で、しかも神宮球場。
1回裏、打席に入った飯田哲也がヘルメットを脱いで荒木にお辞儀をしたシーンは
今でも忘れることができません。

そして、池山隆寛の引退試合。
普段は「熱気」とは程遠い神宮が、この時だけは
甲子園か札幌ドームか、というくらいの一体感に包まれたのです。
あの日で、ワタシの「幸福な90年代のプロ野球」は終わったと思いました。

……と思っていたのですが、古田がまだいたんですね。
90年代のスワローズ黄金時代の最大の功労者であることは認めつつ、
正直、古田にはあまり思い入れがありませんでした。
理由は、以下のごとし。

尾花や荒木や池山のように「暗黒の80年代」を共有していないこと。
あまりに優等生であるがために「活躍して当然」と思っていたこと。
そして、監督としての振る舞いに幾多の疑問を感じていたこと。

昨日の試合およびセレモニーも、
いかにもマニュアル通りの進行といった感じで、
池山のときのような熱い感情を呼び起こされることはありませんでした。
でも、一連の流れが終わり、最後にクラブハウスへ引き上げようとした古田が、
ライトスタンドへ走り出してフェンスへよじ登った光景を見て、ちょっとヤラれたのです。

あれは、まぎれもなく95年日本シリーズ優勝後のパフォーマンスの再現。
フェンスをまたいでファンに拳を振り上げる古田の姿を見たとき、
「ああ、あのときは隣に飯田がいた。あと、オマリーとミューレンもいたな」と
瞬時に記憶が蘇ってきて、ちょっとたまらなくなったのですね。

野球ファンにとっての宝物は「記憶」です。それ以外にはないといっても過言ではありません。
今だったら、ファイターズファンの皆さん。
この夢のような時代の光景を、しっかりと目に焼き付けておいてください。
こんないい時代は、いつか終わります。
でも、「いい時代の記憶」だけで10年はメシが食えますから(笑)。

(大)


2007年10月11日

これは“サイン”に違いない

ご存知の方も多いでしょうが、先日中日・朝倉投手がナゴヤドームの練習後の帰宅途中、彼の乗用車と50代男性のバイクが衝突する事故がありました。

事故現場は信号のないT字路だったとか。


その活字を新聞で見かけた時、閃いたのですよ。
なぬっ、T字路・・・で・・・激突・・・T、G、ロと激突!!


これはもしかして、これから中日ドラゴンズが阪神、讀賣を撃破し、千葉ロッテと相対する日本シリーズへ突き進むサインなのではないかとねっ!
いやそうだっ!そうに違いない!(興奮してます、かなり)


昨夜福岡ソフトバンクを撃破し、第2ステージへ進出を果たした千葉ロッテの強さを見ればこのサインはかなりの信頼度が高まったといえるのではなかろうか。


ということは昭和49年の再現ってことになるな!と一人妄想にふけっております。
あっご紹介遅れました、ワタシ病的なドラファンであります。

gallery_2007%2003%2029_02_b.jpg

この車とブチ当たったとは・・・50台のミニバイクに乗ったおじさん、軽傷で良かったね♪


(竹)

2007年10月23日

逆シリーズ男?

「日本シリーズとワールドシリーズ、両方に出場した日本人選手は?」

今年、このクイズに新たなメンバーが加わりましたね。
とりあえず、答えをズラズラと。
ちなみに、カッコ内の○●は、各選手が出場した際の、チームの勝敗です。

・新庄剛志(SFジャイアンツ●/北海道日本ハム○)
・松井秀喜(巨人○●○○/ヤンキース●)
・井口資仁(福岡ダイエー○●○/ホワイトソックス○)
・田口壮(オリックス●○/カージナルス●○)
・松井稼頭央(西武●●●/ロッキーズ?)
・松坂大輔(西武●○/レッドソックス?)
・岡島秀樹(巨人○○/北海道日本ハム○/レッドソックス?)
*伊良部秀輝(ヤンキース○/阪神●)はワールドシリーズに登録はされていたが
出場していないので除く。

日米でダブル優勝しているのは、井口と田口の2人。
シリーズ出場回数が多いのは、松井秀(日4、米1)。

そして今回のワールドシリーズでは、
典型的な「勝ち男」と「負け男」が対戦します。
前者は、3戦3勝(00、02年巨人、06年ハム)の岡島。
後者は、3戦3敗(96、97、02年西武)の松井カズオ。

レッドソックスが勝てば、岡島は「日米ダブル優勝で、しかも勝率10割」の快挙達成。
ロッキーズが勝てば、「カズオの呪い」がようやく晴れる。

ただ、「カズオの呪い」はけっこう強力かもしれません。
カズオがメジャーへ移籍したのは03年オフ。翌04年、西武は久々の日本一に……。

さて、太平洋を越えても「勝ち運」と「負け運」は持続するんでしょうか?

(大)

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