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“気”を求めて海を渡る

昨夜の中日vs阪神戦でのこと。
8回表の攻撃に入る前のアナウンス。

『代打しました英智に代わりましてピッチャー・・・川上』

ナゴヤドームに詰めかけたドラゴンズファンは大歓声をあげた。
テレビの前で泥酔気味だったワタシはというと・・・一気に酔いが覚めた。


今、プロ野球界に男気を感じて投げるピッチャーって何人いるのだろうか?
それはいくら肩やヒジが痛くても、チームのためならナンボでも投げたるワイ!という昭和の臭いがプンプン漂う男を指す。
少なくともエースの大看板を背負ってマウンドに立ち続けている川上や讀賣・上原などはその臭いが体臭化しているに違いない。

いくら調整登板といえども荒らされたマウンドに立つ川上はどんな気持ちでボールを握ったことだろう。
またピッチャーたるもの先発完投してこそ当たり前を地でいっていた上原がプライドをかなぐり捨て一年間、チーム方針に従いクローザーとしてそれなりの結果を残し、先発復帰を果たした。
しかし彼の出番は開幕してからの第4戦のマウンド。
地元開幕戦、そして昨年苦渋を飲まされた中日との一戦とはいえ、彼の頭には神宮のマウンドしかなかったのではないだろうか。

少しでも彼らの考えること、そしてプライドを考えればこのような真似はできなかったような気がする。
また彼らの扱いをぞんざいし過ぎてないかとも感じたりもした。
あの川上、上原をだ。


男気イコール、ボールに気を乗せて投げ込むこと


少々内転筋を痛めたからといって二軍送りされたり、担当外コーチから報道陣に向け『4、5年前の姿を追い求めすぎてる』なんて言われれば、スターウォーズのヨーダではないがピッチングにおける『フォース』をボールに込めることなんてこの男たちには無理な話だ。

二人とも今季終了後には投げる舞台を日本からアメリカへ求める動きを起こすだろう。
球場が綺麗だから?バカなことを言うんじゃない。
夢を求めて?そんなメルヘンチックな思いなどあるはずがない。
真っ向勝負ができるから?いや違う。
敬う気持ち、一人のピッチャーとして尊敬の念を抱いてマウンドへ送り出す環境がアメリカメジャーリーグには存在する。
その気持ちに応えよう、応えたいという気持ちだけで彼らは海を渡ろうと思っているはずだ。


(モリトール)

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2008年04月24日 10:04に投稿されたエントリーのページです。

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