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南半球のショップで感じたベースボール

先週末から昨日にかけてオーストラリア・ケアンズへ行ってきました。
仕事半分・遊び半分という内容だったので気楽な旅。
というわけなのでフリータイムはグレイトバリアリーフやキュランダ観光へ行くわけでもなく、ただただブラブラと時間を過ごしておりました。

ただそんな時でも頭から決して離れないのが野球。
アメリカへ旅した時はきまって現地の大型スポーツショップを訪ねてはベースボールギアを入手するわけで、いくらラグビー大国オーストラリアといえどもアテネ五輪銀メダル国としてのプライドと意地がショップ店内に渦巻いているだろうと信じ、ケアンズの街中のスポーツショップを歩き回したよ。


で、成果はというと…0。
ゼロなのであります。全くなし。ベースボールの“ベ”の字すらなし。

そんなわけないだろと店員に聞いてみた。

ワタシ『ベースボールグッズが欲しい』。
店員『ベースボールって何だ?』。
ワタシ『・・・』。
店員『ラグビーボールならいくらでもあるぞ、ホラ』

知らない・・・ベースボールを知らない・・・。

かつて中日に在籍していたディンゴことデイヴィッド・ニルソンが己のメジャーキャリアを捨ててまで、オーストラリアンベースボール普及に尽力したというのに、なんたる有様。

ニルソンよ、お前の代わりに泣いてやるゾっ!


まあこれがシドニーやメルボルンならば話は変わっていたかも。
ベースボール場だってないしね。
ケアンズあたりじゃ、まだまだベースボールはマイナースポーツなのであります。

まずはなにはともあれ、ディンゴさんにさらなる努力をして頂き、オーストラリア国内においてのベースボール啓蒙活動を行ってもらうのが最重要課題だと感じた5日間でありました。


ちなみにディンゴとはオーストラリアの野犬の意。中日ではおとなしい犬でした。

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2008年05月21日 12:27に投稿されたエントリーのページです。

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