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2007年01月 アーカイブ

2007年01月12日

年頭エッセイ「距離感の喪失」


06年の野球でもっとも印象に残ったシーンは何だろう、と

あらためて振り返ってみたとき、浮かんできたのは――。

「薮田が、アレックス・ロドリゲスから三振を奪った場面」

WBCの日本×アメリカ戦。薮田はAロッドと対戦し、三振を奪った。

しかも、猫だましみたいな三振ではない。

追い込んで、最後は高めのストレートを空振りさせる。

正攻法、真っ向勝負、威風堂々の奪三振だったのである。

早朝、テレビでこのシーンを目撃したときの「頭がクラクラする感じ」は今でも覚えている。

たとえば、これが松坂大輔だったら、もうちょっと違った感情が喚起されたと思う。

「どうだ、日本のエースはスゲェだろ」というトーンの、ナショナリスティックな誇らしさというか。

でも、投げているのは薮田だった。

いや、薮田を貶めているわけじゃない。彼はロッテを日本一に導いた一流のセットアッパーだ。

ただ、それまで自分の野球的思考のなかで

「薮田安彦」という名前と「アレックス・ロドリゲス」という名前を、

同じ土俵に並べてみる発想はまったくなかった(松坂なら、それはあった)。

それが、WBCというガチンコ勝負の舞台であっさりと実現し、

しかも、薮田が完璧な勝利を収めてしまったのである。

「メジャーのスター選手は雲の上の人という思い込み」

「パ・リーグの中継ぎ投手という存在を不当にマイナー視する思い込み」

普段、野球を横目で眺めている程度の連中が上記に抵触するようなセリフを口走ったときには

断固として否定してきたはずの自分が、実は、同様の固定観念に縛られていた。

そのことに気づかせてくれただけでも、WBCは自分にとって、意味のあるイベントだった。

かつてあったような、日本の野球とアメリカの野球との間の「距離感」は、もはや存在しない。

(日本がアメリカを上回ったという意味ではない。あくまで「距離感」という問題)

年俸30億円のメジャーリーガーであろうが、パ・リーグの中継ぎ投手であろうが、

勝負の行方は、あくまで紙一重だ。その事実を、噛み締めなくてはいけない。

たぶん、「距離感」を失っているのはこちら側だけじゃない。

「松坂は20勝するのか」「サイ・ヤング賞を獲るのか」などと大騒ぎしているアメリカの報道を見ると、

まるで、ボブ・ホーナーやケビン・ミッチェルが来日したときの我々と一緒じゃないか、と思う。

アメリカ人も、かつてあったような日本の野球との「距離感」を喪失し、戸惑っているのだ。

スピルバーグが製作し、イーストウッドが監督した『硫黄島からの手紙』は、

驚くほどに「日本映画」だった。良くも悪くも。

野球だけではない。日米の「距離感の喪失」はさまざまなジャンルで進行している。

それは、何を意味しているのか。

07年、松坂や井川や岡島や岩村のプレイを見ながら、考えていこうと思っています。

(大)

2007年01月18日

野茂越え

1995年、26歳でアメリカに渡った野茂。そして干支が一回りした今年2007年、野茂と同じ年齢でメジャーに舞台を移した松坂。
今アメリカでは松坂の実力を“野茂超え”で判断しようとしているようだ。

ESPNの公式サイトでは、
1995年、ロサンゼルス・ドジャースでメジャーデビューを果たした野茂の1年目の成績、投球回(627)、防御率(3.34)、与四球率(3.7)、奪三振率(10.1)という点に注目し日本時代よりも良かったことを紹介。そして、野茂の近鉄バファローズ(現オリックス・バファローズ)での92年~94年まで成績と、松坂が2004年~2006年に残した成績を比較した結果、松坂が防御率と与四球率で野茂の成績を上回ったこと。また、奇しくもメジャー挑戦1年目が同じ26歳だったこと、さらに野茂よりも松坂の球種が豊富であること、野茂が新人からメジャー3年間で703三振を奪ったことなどを列挙した。

松坂の日本プロ野球時代を踏まえて算出した同サイトの松坂の1年目の成績は、野球専門家によると、防御率(3.46)、投球回(185)、与四球(51)、奪三振(196)になるという。そのほかの見地からも算出しているが、コメンテーターは予想を平均化しても、松坂の1年目の防御率はア・リーグトップ10にランクインする素晴らしいシーズンを送るだろうと伝えている。

 しかし、同氏は、松坂の1年目の成績は、野茂のかつての成績と比較することだけで実証できるものではなく、しかもメジャーを震撼させた日本人メジャーリーガーの1人である野茂でさえ、常に成績が右肩上がりのシーズンを送っていないと指摘。また日本人投手がメジャーではコンスタントに実績を残している選手が全くいないことを考慮した上、レッドソックスが6年契約を結んだ松坂に少なくとも4年はいい成績を残すことを期待しているが、日本球界のエースがその期待に応えられるか、何も保証はないと最後にくぎを刺している。

うむ、なかなか鋭い点をついておるな。
ただ忘れてならないのは野茂が渡米してから何人もの日本人がメジャーリーグでプレーしており、その数以上に彼らに関わりを持つトレーナー等関係者がかなりの数存在することだ。
言い換えれば、松坂はこれから授かるであろう彼らからの経験値によって右肩上がりとは約束できなくても、不安定なグラフを描く成績を残す可能性は少ないと考えられる。

松坂は野茂を越える。必ず超える。
そうでなければ野茂が今まで残してきた轍の意味がなくなる。

(竹)

2007年01月22日

命名「B'z砲」!

「野球音楽の殿堂」コーナーの新曲、『野球の国』が好評なスージー鈴木です(た
だし内輪で)。

さて、私、実は、週刊ベースボール誌の「CULTURAL REVIEW」というコーナーで、野
球に関する音楽の紹介コラムを持っております。隔週ペースでかれこれ6年ぐらい
続けています。野球に関する音楽ってものが、隔週で6年も続くほど世の中にたく
さんあったことに、我ながら驚きです。

で、今週号のコラム内で披露したコトバが「B'z砲」。これ、あまりにも気に入った
んで、ここでも紹介しようかと。一粒で二度おいしい思いをしようかと。

これ何かといいますと、ベニー(B)とズレータ(Z)のことです。今年の千葉
ロッテの打棒が爆発するとして、その中軸を担う2人のネーミング案なわけです。
ON砲、AK砲のノリですね。それとロックバンドのB'z(ビーズ)を引っ掛けて。

 

野球好きは冬場、いろんなことを夢想するわけです。特に「開幕戦スタメン」の夢
想は、そりゃあもう、エッチな夢想よりも(少しだけ)楽しいもので。

1.TSUYOSHI(遊)
2.今江(三)
3.福浦(一)
4.ベニー(左)
5.ズレータ(D)
6.里崎(捕)
7.青野(二)
8.サブロー(右)
9.大松(中)
P.小林宏(投)

うーむ。なんだか猛々しいぞ。例年よりもやんちゃで喧嘩っ早い感じだ。そして、
その中軸には「B'z砲」! 幕張のコマチエンジェル!!(意味不明)

以上、千葉ロッテファンによる、ストーブリーグのつぶやき。あぁ鹿児島キャンプ
に行きたい……。

(ス)

2007年01月29日

大阪吉本バファローズ構想

中村ノリはどうなってしまうのだろう。

他球団との交渉が難航している(それ以前に交渉のテーブルにすらつけていない)理由の
一つとして、「ノリ=自分勝手、乱暴者」というパブリックイメージがあると思う。フロ
ントとすれば、扱いにくい、ひとこと多そうな選手はできれば遠ざけておきたいという気
持ちなのだろう。

しかし、ワタシは思う。野球選手はもっと自分勝手、乱暴者、ならず者、たわけ者、やさ
ぐれ者であるべきだと。あ、ちょっと言葉が過ぎたか。正確には、そのようなパンチの効
いたキャラの選手や球団が、もう少し球界に存在するべきと思うのだ。バランス論とし
て。

フロントだけではなく、野球ファンの側からもよく「青少年の教育のためによくない」的
な理由で、乱闘騒ぎを中傷する意見が出てくる。それはそれで明らかに正論なのだが、そ
の一方で、管理された窮屈で退屈な日常に風穴をあけるような、ものすんごい乱闘を観て
みたい、という気持ちも、特にオヤジの野球ファンの心の中に、明らかにあるはずだ。そ
うでしょ? 違う?

ま、乱闘の話は余談だが、ともかく、今回の一件でノリが牙を剥かれることなく、あのパ
ンチの効いた怒濤のキャラを失わないでいてほしいと思っている。

さて、本題。とはいえ、現在の情況を見ていると、既存の球団の中に、ノリを獲得しよう
という度量をもったチームはなさそうだ。ここで逆転の発想。「ノリを受け入れるような
球団を作ればいい」。

そもそもオリックス球団は、正直もう球団経営に意欲をなくしているのではないか? 親
会社の知名度や存在感がこれだけ浸透したことで、球団を持つ意味を見失っているはず
だ。もう身売りすればいい。それもノリのキャラとぴったり合う、大阪の一流大企業に身
売りをすればいいじゃないか。

そう。吉本興業。

大阪吉本バファローズとして、再出発。ノリも受け入れる。さらには前川も引き留める。
清原は当然キープ。コテコテキャラの選手を前面に押し出し、12球団一のパンチの効いた
チームを目指すのだ。

と、どんどん妄想が広がるのだが(チュートリアルの漫才のようだ)、正直、現在のオ
リックスのメンバーは小粒すぎる。ので、コテコテコンセプトを打ち出しても、それを体
現する選手だけでスタメンを埋めることはできない。そこで親会社=吉本からの出向でス
タメンを埋める。

以上、前置きが長くなったが、以下に結論。大阪吉本バファローズ、開幕戦スタメンの発
表!

[野手]
1.カズ山本(右)…なんとれっきとした吉本所属。
2.岡村隆史(遊)…抜群の身体能力に期待しショートを任す。
3.ノリ中村(三)…本来のノリをここで生かせ。
4.清原和博(D)…終身名誉四番打者。
5.北川博敏(捕)…もともとのポジションにコンバート。
6.極楽とんぼ山本(左)…この球団なら君を受け入れるぞ。
7.レイザーラモンHG(中)…脅威の肉体からの「レイザー」ビームを。
8.ラロッカ(二)…体型からはコメディアンのにおいが漂う。
9.小籔千豊(一)…新喜劇の新星。188cmという身長に期待。

[投手]
前川勝彦(先発)…この球団なら君を受け入れるぞ、その2。
今いくよ(中継ぎ)…高校時代、ソフトボール全国大会で準優勝投手。

吉井理人(抑え)…強烈なキャラはあと5年は持ちそう。

[監督・コーチ]
監督:オール巨人…鉄拳制裁は、星野仙一よりも恐ろしい。
スコアラー:ストリーク山田…吉本一の野球マニアとしての知識を買う。

[審判]
安尾信乃助…「ストライクですか?」威厳まるでなし。


(ス)

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