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2009年03月 アーカイブ

2009年03月03日

イチローも松坂も、一つの駒にすぎない

さて、WBCである。ワタシも5日から東京ドームに出没予定。

初戦の中国戦のスタンドがガラガラだった3年前を思うと、
この盛り上がりは、まさに隔世の感。
たぶん世の中には、「野球ファン」とか「サッカーファン」とは別に
「日本代表ファン」というべき人々がたくさん存在していて、
サッカーのほうの代表がイマイチ盛り上がりに欠けるものだから、
その反動が野球のほうへ流れ込んできているような気がするわけで。

その種の「日本代表ファン」にとって、
WBCの日本チームは、まず第一に「イチローのチーム」であり、
投手陣でいえば「松坂とダルビッシュのチーム」ということになるのだろう。
っていうか、テレビやスポーツ紙がそういう文脈をつくってしまっているし。

当たり前の話ではあるが、日本代表はイチローや松坂のチームではない。
28人の代表選手全員のチームである。
言い方を変えれば、
イチローだろうと松坂だろうと、戦ううえでは一つの駒にすぎない。

とりあえず現段階で、イチローは絶不調である。
3年前も東京ラウンドでのイチローはさっぱりだったから
まぁこんなものかと思うのだけど、
もし本番に入ってもこんな調子だったら、ためらわずにスタメンから外せばいいのだ。
DHの稲葉を守らせればいいのだから、何の問題もありゃしない。

昨日(1日)の投球を見る限り、松坂のコンディションも何だか怪しい。
韓国との対戦が濃厚な第2戦の先発らしいけれど、
(しかし、なぜ先発予定をわざわざメディアを通して“告知”する必要があるのか。
これが原の煙幕だったら大したものだと思うけど、たぶん違うんだろう)
本当にコンディションが悪いのなら、
さっさと予定を撤回すればいいのだ。別に渡辺俊介が先発でもいいじゃないか。

仮に藤川や馬原がピリッとしないのであれば、
ダルビッシュや岩隈を抑えに投入しろ。
岩村がダメなら片岡を使え。城島のリードが手詰まりなら石原にマスクをかぶらせろ。

そもそも、球数制限にしろ勝ち上がりシステムにしろ、
WBCは、普段やっている「野球」とは別物である。
だとしたら、「なんでもあり」の精神で
臨機応変に、遠慮会釈なく、28人の選手を使い回してもらいたい。

勝ち負けは時の運だし、3年前のような「奇跡」もそうは起こらないだろう。
連覇なんて軽々しく言うなよ、と個人的には思う。
しかし結果はともかく、「●●と心中しました」みたいな野球だけは願い下げである。
メジャーリーガーをベンチに下げたり、エース格をリリーフに回したことで
雰囲気が悪くなってしまうようなチームであれば、
所詮、その程度の「代表」だったということだ。

(オースギ)

2009年03月06日

WBC現地ルポ(東京のみ)その1

オープニングの中国戦。

アジア諸国の投手を見ると、
往年のパ・リーグの投手を思い出してしまうのはなぜだろう?
マウンドの佇まいとか、体型とか、キレのないフォームとか。
今日の中国の投手リレーは
藤本修二⇒吉田豊彦⇒足立光宏
といった感じでした。

あと、走者1、2塁で打者イチローという場面で、
中国ベンチのコリンズが「レフト、もっと前で守れ!」と
必死でジェスチャーで指示しているんだけど
レフトが全然気づかないのに大笑い。

今日の日本代表は、ただ投げて打っていただけ。
「野球」らしきものはやっておりませんでした。

(オースギ)

2009年03月07日

WBC現地ルポ(東京のみ)その2

いつも白熱の試合となる韓・台戦。
残念ながら今日は、韓国のワンサイドゲームでした。

惨敗に肩を落とす台湾応援団。

今日のお目当ては、北京五輪決勝でキューバ相手に快投した、
メタボ左腕の柳賢振。ワタシは勝手に東アジアのデビッド・ウェルズと呼んでいる。
ちなみに明日の日本戦先発のスリム左腕、金広鉉は東アジアのアンディ・ペティット。
すなわち、往年のヤンキース左腕コンビである。

さて、走者一塁の場面で、柳賢振の前にボテボテのピーゴロが。
マウンドからもっさりと下りてきた柳賢振の動きは案の定、鈍い。
しかし、振り向きざまに二塁へ投げた送球の速いこと!
話が飛んで申し訳ありませんが、
松坂大輔のプロ2戦目の登板を西武球場で観戦したとき(もう10年前のことだ)、
バント処理の際の二塁送球のものすごいスピードに衝撃を受けたことがありますが、
思わずそのシーンを思い出しましたね。

デブなのに、スイッチが入ると突如としてキレキレになる。
投げる芋洗坂係長と命名しましょう(パパイヤ鈴木でもいいけど)。

さて、7日の日韓戦。
野球は偶然性に左右される相対的ゲームなので、何が起きるかは分からない。
でも、日中戦と韓台戦を見終えた段階で、
日本が勝つ要素はまったく見えてきません。

(オースギ)

WBC現地ルポ(東京のみ)その3

日韓戦。
昨日、「野球は偶然性に左右される相対的ゲームなので、何が起きるかは分からない」
と書きましたが、まさかこんな展開になるとは。

ここまでの2試合、アメリカ人の球審の判定はなぜか「日本寄り」だ。
中国戦の先発も、今日の金広鉉も、
微妙なボールをストライクにとってもらえず、自滅してしまった。
3年前の「デビッドソン事件」に対する贖罪意識なのか?
それとも、大口スポンサーを抱える日本に
なんとしてもUSAラウンドまで来てもらいたいという必死の願いだろうか?

ちなみに岩村は打席に入るとき、球審に小さく挨拶していた。
メジャーでよく顔を合わせる審判なのだろう。

(オースギ)

2009年03月10日

WBC現地ルポ(東京のみ)その4

再び日韓戦。
やっと日韓戦らしい試合になりました。
で、日韓戦らしい試合になると、やはり日本は弱いという結末に。

スワローズファンとしては
林昌勇の状態の良さを確認できて一安心(笑)。
青木×林昌勇という夢の対戦に、
「どっちも頑張れ」とひそかにエキサイトしていたのは
東京ドーム4万5千の観衆の中に何人いたのだろう?

3試合見終えたところで、日本代表のここまでの印象。

・中島が攻守ともに化けた。特に守備。こんなにスローイングの安定した選手だったか?
・全体に、緩い球を打つのは上手いが速い球を打つのが下手(典型は村田)。
・たぶん、岩村は自分の打順に納得していない(そういうことが顕著にプレイに現れるタイプ。スワローズ時代と一緒)。
・藤川と馬原はヤバい。杉内か渡辺俊介を先発に回し、ダルビッシュを抑えに配置転換すべきである。
・攻守交替時、イチローとキャッチボールするためライト方向へ全力疾走する川﨑ムネリンの姿が痛々しい。

夜中のCS観戦も含めてここまでのWBCで最も印象的なのは、
ペドロ・マルチネス(ドミニカ)の、全盛期を思わせる圧巻のピッチング!

*今日はマジメに野球を見ていたので、ヘタクソな携帯画像はありません。

(オースギ)

2009年03月18日

WBCと高校野球

「地元」のチームに容易に感情移入できて、
なおかつ、一戦必勝のトーナメント(WBCは擬似トーナメントだが)。
日本人は、やっぱりこういうものが好きなんだろうか。

要するに、WBCは高校野球なのである。
逆に考えれば、
アメリカ人にWBCのウケが悪いのは、彼らの野球文化に「高校野球」がないからだ。

そういうわけで、高校野球に例えてみればこんな感じではないかと。

・日本=広島商(伝統のスモール・ベースボール&精神野球)
・韓国=智弁和歌山(パワフルな打撃と憎々しいほどの勝負強さ)
・キューバ=明徳義塾(隔離された環境で純粋培養されたエリート集団)
・アメリカ=早稲田実(強さと脆さが同居する、都会のブランドチーム)
・ベネズエラ=今治西(存在は地味だが質の高い野球を展開する、田舎の実力校)
・プエルトリコ=沖縄水産(本土への対抗心に燃える、島の団結力)
・ドミニカ=青森山田(優秀な野球留学生を揃えるが、まとまりを欠き勝ちきれない)
・メキシコ=日南学園(ベスト8の壁が破れない。トップレベルまであと一歩)
・オランダ=新湊(大健闘の無名校)
・南アフリカ=新潟県代表(実力不足!)

(オースギ)


2009年03月24日

決勝戦を前に

ESPNのコラムニストが、アメリカの敗退を嘆き、愚痴っている。

なぜ、ジーターがショートを守り、明らかに守備力でまさるロリンズがDHなのか。
それは、「格上」のジーターに気を遣ったからだ。
そういう用兵がまかり通るということは、つまり、
アメリカチームには本当に「勝つ気」がなかったということにほかならない。

日本は、勝つための最善の努力をしてきた。それは、監督の人選を見れば明らかだ。
当初は、北京五輪で国民を失望させたホシノ・センイチとされていたが、
「現役の監督を候補から除外するなんて、本当に勝つ気があるとは思えない」
というイチローの発言がきっかけとなって、
トーキョー・ジャイアンツの「現役」監督であるハラを起用したのだ。

(なかなかよく取材してますね、日本の事情を)

それにひきかえアメリカは、
ホシノと同様に北京五輪で国民を失望させたジョンソンに監督をやらせた。
たしかにジョンソンはワールドシリーズを制した経験があるが、
それは1986年という遠い昔の話だ。

右投手のマハラに対して、左打者のグランダーソンに代えて
右打者(しかもチームに合流したばかり)のロンゴリアを代打に送ったのもナンセンス。
ジョンソンは「ロンゴリアの一発に期待した」と語っていたが、
強風の影響でレフト方向の打球が全然飛ばないのは
デローサの2つの打球を見ていれば誰でも分かる。
こんな日にレフトスタンドに放り込めるヤツなんかいるわけがない。

そもそもアメリカチームは辞退者続出でロクなチーム編成ができなかったうえに、
かろうじて選んだ選手をうまく使いこなすことすらできなかった。

アメリカ以外の国ではWBCはすっかりポピュラーになり、
スーパーボウル並みの視聴率を記録するほどだ。
他国のファンは、自分たちはベストのチームを送り出していると自負しているのだろう。
それにひきかえアメリカでは、
"John and Kate Plus Eight''
(ホームドラマみたい。よく知らん)以下の視聴率だ。
アメリカのファンはWBCにまともな関心を向けようとしないのだが、
今日のような情けない敗戦を目にしたら、その無関心も仕方ないと言わざるをえない。

まあ、日本も「格上」のイチローに過剰に気を遣っているのですがね。

それはともかく、「MLBによる、MLBのためのイベント」であるWBCで、
もっともやる気のないのがアメリカで、もっともやる気があるのが日本と韓国。
日本も韓国も、人材面&金銭面でMLBに搾取される立場なのに、
なぜここまで真面目にやるのか。
明らかなこの矛盾を、ワタシはあえて肯定したい。
なぜなら、それが「野球」である限り、たとえ間違った土俵であろうとも、
真面目に戦うのが当たり前だからだ。

決勝戦。東アジアの「真面目な野球」を存分に見せてもらいたい。
たとえ、それを見ているアメリカ人が数えるほどしかいないとしても。

(オースギ)

2009年03月25日

祭りは終わった。

さあ、普通の野球に戻ろう。

それにしても、林昌勇が心配だ。

(オースギ)

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